バラと指輪

史実に残っている最初の婚約指輪は15世紀のヨーロッパ。ブルゴーニュ公女のマリアとハプスブルク家マクシミリアン王子との婚約の際に贈られたものです。日本で婚約指輪が本格的に広まったのは1960年代、結納品に添えられましたが当時は真珠や誕生石が主流でした。それが1970年代になると「給料3か月分」というキャッチコピーとテレビCMが放送されだしました。この効果は絶大で次第にダイヤが婚約指輪の主流になっていき、現在のように婚約指輪の定番としての地位を確立しました。テレビCMもロマンチックなものから現実にありそうなものまで様々なバリエーションがありました。意外と日本ではまだまだ歴史の浅いダイヤの婚約指輪ですが、これから子や孫などの代まで受け継がれていくと良いですね。

長引く不況の影響により、婚約指輪にかける金額は少しずつですが減少傾向にあります。婚約指輪自体を買わないというカップルも増えてきています。一方で結婚指輪の金額は上昇傾向にあります。これは婚約指輪と結婚指輪を1本のリングで兼用しようとしているカップルが増えているのが理由の一つです。そのためデザインも従来のようにダイヤをドンと目立たせたものではなく、さりげなくシンプルな形であしらわれているようなものになってきています。また重ね付けを前提としたセットリングも増えてきています。せっかく婚約指輪を買うなら結婚後も身に着けたいと思うカップルが増えてきているのでしょう。時代の流れとともに冠婚葬祭は変わっていきますが、婚約指輪も例外ではありません。